私が心掛けている、成長株で勝つための思考回路について書きたいと思います。
見えているものは何か、見えないものは何か
成長株に投資することは、将来の成長に賭けることです。
買う時点でのバリュエーションは高いケースがほとんど。
すでにコンセンサスは買い目線になっています。
PER 100倍なら、100年分の利益を織り込んだ価格で投資することになります。
これは、言うまでもなく、企業が成長することなければ、株価は大きく下落することになります。
すでに相当の期待値が入っている銘柄に投資することになるので、いかにそれが正当化できるか。
視座を高くする
大体の銘柄で、アドレサブルな市場規模はこれくらいで、これくらいの成長が長期的に見込めるという見通しは出してくれています。
これに基づき、例えば、5年後にどれくらいの売り上げや利益が見込めるか計算します。
競合が表れてそのシナリオが破綻するリスクはどれくらいあるかも考えます。
5年後にどれくらいの利益が出そうかわかれば、5年後のPERが描け、大体の株価水準を予想するシナリオが描けるでしょう。
ただ、これはみんなやってるので、最低限これくらいはやりたいと思います。
あとは、自分としてどれくらいアップサイドを妄想できるか。
これは企業のビジネスに対ししっかりとした理解ができれば、視座を高めることで見えてくることがあります。
身近な例だとアマゾン。
IPO初期は、単なる本屋の延長線上という評価でした。それが小売全般を手掛ける様になり、サードパーティの販売のためのプラットフォーマーになり、パブリッククラウドになり、スマートデバイスなどハードウェアも出し、足元は医療保険を改革しようとしています。
これを予想するのは、私には無理ですが、彼らのIPO時点の10Kを見ると、宇宙で最も消費者のためになる企業になるという理念を掲げており、単に本屋で終わる気はないことはわかりました。
これは思考実験の一つですが、視座を高くもち、この企業は現在はこの事業でこれくらいの成長だが、この強みをいかせば、こういうこともできるのでは、とかいろいろ妄想するのが大事だと思っています。
足元のバリュエーションを見て、会社が話しているだけの市場規模しか織り込まれていないなと感じたら、それがチャンスになります。
市場参加者よりも高い視座を持ち、もしそれが達成されれば大きなリターンを得ることができる。これが成長株投資の醍醐味だと思います。
視座は高めることができる
視座はIQみたいなもので、訓練で高めることができると思っています。
私は、自分の思考回路を少し変えることを意識しています。
コロンブスの卵のように、問題を解決する手段はこれしかないと考えていても、意外なアイディアで解決できることがあります。
これしかないから、これしかできないと感じたときに、疑いを持つようにしています。
会社を分析する時も、この企業の強みはこれだから、この市場でこれくらい伸びる。という分析で終わるのではなく、他にこの強みを生かしてできることはないかと考えてみます。
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